これが男の心意気ってものよ?!
(『どら平太』)



八っつぁん
猫又の親分
八っつぁん

猫又の親分

八っつぁん

猫又の親分
八っつぁん

猫又の親分


八っつぁん
猫又の親分





八っつぁん
猫又の親分
八っつぁん
猫又の親分







八っつぁん
猫又の親分


八っつぁん
猫又の親分

「てぇへんだ!てぇへんだ!」
「何だい八、全く騒々しい奴だ。底辺×高さ÷2ってんじゃねぇだろうな」
「親分、つまんねぇ洒落を言ってる場合でも、呑気に山下洋輔のエッセイ
(『ピアニストを二度笑え!』)なんざ読んでる場合でもありやせんぜ!」
「なにぃ!てめえハナモゲラ語を馬鹿にしようって…(はっ、違ったか)
いや、む−ん…まあ座れや。兎にも角にも、一体何がてぇへんなのか聞かしてもらおうじゃあねぇか」
「どうもこうもありやせん。あの市川崑の新作ってことで楽しみにしていた
『どら平太』が、知らねぇ内に上映が終わっちまってたんです!あっしゃ悔しくてならねえや!」
「ハッハッハッ…お前ぇ今頃ナニをほざいてやがる。俺なんざ、さっさと上映初日に観ちまったぜ」
「へえっ!ソイツは本当ですかい?!…やれやれ、親分にはかなわねえや。
で、内容の方はどうだったんで?」
「うむ。何が嬉しいって、しょっぱなのタイトルバックからして、市川崑らしさが
出てるとこだあね。“脚本”で4人の巨匠たちの名前が画面を埋め尽くすのも、
なかなか壮観で、思わずニヤっとしちまったよ」
「「四騎の会」の面々ってヤツですね」
「おっ、詳しいじゃねぇか。ん、まあ物語自体は、一人の型破りな奉行が
悪の根を断つってぇシンプルなモンだが、兎に角キャストがべらぼうにイイんだね。
役所公司はもちろんのこと、敵方の大将が菅原文太ってのが心憎いネ。
大滝秀治や江戸家猫八といったベテラン勢もイイ味だが、個人的には、ひたすら
“新任奉行、本日も出仕せず”と日誌に書き続ける、うじきつよし&尾藤イサオコンビが
お気に入りだね。登場人物が皆やや現代調で喋るのも意外にハマっていて良かったよ」
「ユーモアの差し挟み方も市川流ってことですかい」
「随所に遊び心が見えてね。茶碗を手刀でスッパリ二等分する場面などは受けたサ」
「それはそうと、噂の50人斬りはどうだったんで?」
「そりゃあ、なかなか、てぇした見応えのある立ち回りに仕上がっていたぜぇ。
こう…襖をバーっと開けると子分たち50人がひしめいていてね、どら平太がそれを倒して
いくんだが、全部峰打ちってのがイイじゃねぇか(ここんとこは故・黒澤明の主張だろうな)
長い場面ながら、段々に照明を暗くして行ったり、ストロボ効果を使うなど、
一本調子にならないように工夫していたぜ。ただ一つ残念だったのは、役所VS菅原での
本格的な立ち回りが無かったことだ。どうせなら、この二人がやり合うところを見てぇじゃねえか。
でも、それだと峰ってワケにゃいかなくなりそうだし、しょうがねぇやな。
とは云え、痛快な場面であることに変わりはねぇ。誰も血を流さず、スカっと観られる作品だね」
「くうーっ!そう聞くとますます観たくならあ!逃した魚は大きいや…とほほ」
「まあ、そうガックリしなさんな。特集上映だの、リバイバルだの、探せばまだやってるとこはあるサ。
それにいずれは『御法度』みたく、一年も経たねえうちにビデオ化されるに違ぇねえ。
雑誌やなんかで逐一チェックいれるこった」
「うーん、そうか。よし、じゃあオイラこれからひとっ走り行ってきまさあ!」
「…って、今から本屋にかい?お、おい八、角の本屋は
今日は定休日…やれやれ、聞いちゃいねえな(ため息)」


※一体いつの時代やねん!というツッコミは受け付けませんので、あしからず。



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